今回はお米を美味しく保管するための米びつをレビューします。
お米は日本人にとっての主食であり、ごはんを食べないと食事をした気にならないほど重要な立ち位置を持っていますね。
しかも、ごはんさえあれば「お漬物」や「ふりかけ」「たまごかけ」などでも十分お腹を満たす事ができます。
今回は、そのおこめを美味しく保存するために購入した商品をご紹介します。
購入した目的とは
最近、災害等が発生した際の非常食について考える機会がありました。
そこで考えたのが、長期保存できる缶詰や長期保存できるレトルトの惣菜などの備蓄です。
でも、良く考えると「ごはんが無いとちょっと寂しいよね」と言うことでお米の保存もやってみようと言うことで白米を余計めにスーパーで購入して備蓄する事にしておりました。
で、ふと数ヶ月経過した白米を炊いて食べてみると
???何か美味しくない
??これって以前おいしいと言って食べた銘柄だよね?
と言う事になり、少し調べてみると。
な、なんと白米を常温で保存しておくと劣化して味が落ちるとのこと!
では、玄米で備蓄すればいいじゃん!
精米をしていない玄米なら長期保存できるのでは!
と言うことで早速備蓄しようと考えたところ
ななんと、これにも問題がありました。
その問題とは
虫と温度管理です。
冬場は玄米をそのへんに保管しておいても温度が低いので問題ないのですが、気温が上がって来て20度を超えてくると虫が発生するらしい。
しかも20度を超えてくると玄米も呼吸をしてだんだんと味が劣化してくるそうです。
折角おいしい銘柄のお米を玄米で購入しても、いざ食べる時に味が劣化していては意味がないと言う結果となりました。
そこで調べて購入したのが、今回ご紹介するこめびつクーラーです。
正式名称は
アルインコ製の白米・玄米用米びつクーラ
「まいこさん」
型番はTTW-30A
保存容量により3種類の型番があります。
TTW30A(30Kg用)
TTW21A(21Kg用)
TTW12A(12Kg用)
商品の概要は
■庫内を約15℃にすることでお米の鮮度を保ちます。
■完全密閉式ですので、害虫の浸入や湿気、カビからお米を守ります。
■業界トップクラスの静音設計34dBA以下です。
■保証期間は安心の3年保証です。
●寸法:W320×D560×H890(mm)
●製品重量:16kg(本体のみ)
●電源:AC100V50/60Hz
●消費電力:68W(室温30度の場合)
●冷却方式:電子冷却(ペルチェ素子)
●庫内の湿度:50-75%RH(庫内中央部)
●白米・玄米収納量:30kg
購入時の私なりに評価したポイントとは
- 庫内の温度がお米の保存に適した温度で維持できること。
- 音が静かなこと
- 消費電力が低いこと
- 玄米が保存できること
全体像
なお、キャスターは後ろの足の部分についているので本体を手前に上げながら前後させると移動させる事ができるようになっています。
計量レバーと米受けトレイ
▲左側が1合、右側が2合米受けトレイは合計7合まで入ります。
モニター部分
▲運転ランプとフィルターお手入れランプ、リセットボタン運転中は緑色のランプが点灯し、フィルターお手入れランプが点灯すると背面のフィルターを清掃し、清掃が完了するとリセットボタンを3秒間長押しをしてランプを消します。
なお、このフィルターのお手入れランプは約30日間使用で点灯するようになっています。
お米の確認窓
▲この窓の位置でお米の残量が分かります。蓋を開けた状態
▲蓋を開けると内部はこのようになっています。蓋は手前に勝手に閉じないようにロックがかかるようになっており、蓋は手前にレバーがあるのでそれに触れないと蓋が開かないようにロックされるようになっています。
背面
▲これは背面部分で、この部分にファンが装着されており、この部分のフィルターを定期的に清掃する必要があります。フィルターは上の部分を手前に引っ張ると簡単に外れるようになっているので、外したフィルターを掃除機で埃を除去したり、洗う事でメンテナンスを行います。
実際に使用してみた感想
1)庫内温度について
庫内の裏蓋に温度計を貼り付けて計測するとだいたい18度〜20度で維持。
▲後で購入した温度計を裏蓋に取り付けて計測しています。
庫内の一番底の部分では15度ぐらいになっているかも知れないが庫内全域が15度になるわけでは無いと思われる結果となりました。
2)静音性および消費電力について
購入して設置した際は、一気に庫内を冷やす必要があるのでフル回転で冷却しているのでそれなりに音が発生。
設定されている温度に近づくと音は静かになります。
この音は大・中・小と言うように冷やしている能力に応じて音の大きさが変化します。
しかしここが問題
このTTW30Aの冷却能力と保温性については一般の冷蔵庫のような能力は無く、冷やすのに電力を沢山使い、温度を維持するための保温能力も一般の冷蔵庫と比較するとかなり劣ります。
これは、購入したのが梅雨前のまだそんなに暖かくない時期の購入だったので購入当時は一旦冷えると段々消費電力も落ちて音も静かになっていたのだが、段々と暑い季節になってくると一日中高負荷で庫内を冷やす状態となってきました。
すると一日中高負荷での稼働と言うことで、消費電力は多くなるし音も大きくなる状態となってしまいました。
ですからこのタイプの冷却方式は普通の冷蔵庫のようなコンプレッサーとは能力的に大きな違いがあることが判明。
米びつの機能がついているので便利なのだが冷却能力に不安があります。
3)米びつとしての機能は
米びつとしての機能は、左側のレバーを下げると1合、右側のレバーを下げると2合計量できるので米びつとしても機能は問題ありません。
しかも、この米びつは設定により玄米と白米どちらでも計量が可能だと言うことです。
ある商品の場合は、白米専用となっている場合もありますが、この「まいこさん」の場合は計量調整部品の取り付け・撤去をすれば玄米と白米を切り替えて計量する事が可能です。
これは便利な機能です。
4)その他の機能
本体が16Kg、お米30Kgの総重量なのでキャスターがついているので移動は便利です。
5)注意事項
お米の量が減ってくると結露が発生する可能性があるので、説明書では2Kg以下になったら補充が必要だと言う点です。
この点を注意しないと結露が発生しお米にカビが生える可能性もあるので注意です。
ですから完全に使い切ってから新しいお米を補充すると言う方法は取れません。
まとめ
今回はお米を長期間美味しく食べられるようにとのことで、米びつにクーラー機能が備わった商品を購入してみました。
しかしながら、お米を計量するには便利ですが夏場においては設置する場所によってはうるさいと感じる場合もあるので注意が必要です。
電気代を気にせず、音も気にしない場所に設置するのであれば便利な商品かもしれません。
ただ、庫内の温度が18度〜20度ぐらいにしかならないので若干お米の劣化が進むかも知れないので注意が必要かも知れませんね。
と言うことで、私の場合は少し気になり始めたのでちょっと別の方法を検討する事にいたしました。
これについては、別途記事で掲載させていただきます。